003 アドラー心理学と舞台
こんにちは!
演劇カウンセラーの浅野です。
今回も前回に引き続きアドラー心理学的観点を交えて舞台について話していきます。
■面白い舞台とは?
皆さんは面白いと感じた舞台はありますか?
またその舞台を一つ上げるとしたらなんという舞台ですか?
この質問の答えは人によって変わり、多種多様な答えが返ってくるでしょう。
それは当然のことです。
何故ならば共感するポイント、感動するところは人によって違うのですから。
しかし答えには共通点があると思います。
それはどの舞台も前回話した、嫌われることを恐れずに自分の伝えたかったことを
貫いた舞台であることです。
自分はこれを伝えたい!という情熱を持ち続け、妥協せずにほかの製作者たちと
協力し作り上げた舞台。
それが人々の心に強く残るのではないでしょうか。
■補足
しかし、その舞台のテーマに合わない人を切り捨てようという考えの製作者は
ほとんどいないと思います。
合わない人にもどうにか楽しんでみてもらおうと演出を工夫したりするなどで
手を凝らします。
しかし自分の伝えたかったこと、やりたかったことを捻じ曲げることはしません。
それは自分の作りたかったものを作ることが最善であると信じているからです。
■アドラー心理学的観点
アドラー心理学的観点で見ると面白い舞台の製作者たちは
自分の領域と相手の領域の境界線を知っている人たちと言えます。
自分にできることは自分の信じる最善の道を選ぶこと。
その選択において他者がどういう評価を下すのかということは
他者の問題であって自分にはどうすることもできないもの。
これはアドラー心理学ならではの画期的な考え方です。
どこまでが自分の領域で、どこからが他者の領域なのかを冷静に線引きでき
他者の領域には踏み込まず、自分の領域には踏み込ませない。
そういった考えができ、自分のタスクを自由にこなせたから面白い舞台を作り上げる
ことができたといえるかもしれません。
皆さんも自分の領域と他人の領域を分けて考え、自分に重荷を背負わせず、
「自由」に生きれることを願ってます。
今回も最後まで読んていただきありがとうございました!
皆さんがやりたいことをやって生きていけることを願ってます。
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