#012 書評 「はじめてのサイエンス」 池上 彰
こんにちは!
演劇カウンセラーの浅野です。
本日は池上 彰さんの 「はじめてのサイエンス」
の書評をお届けします。
■偉大な文化人 池上 彰
皆さんは池上 彰さんの著者やTV番組を一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか?
その知識量もさることながら伝える技術も卓越しているため、非常にわかりやすく
我々一般人に様々な分野の説明をすることができる稀有な人物です。
僕は最近、サッカーの魅力を見たことない人に伝えようと説明したのですが
熱意は伝わったんだけどよくわからなかった…と言われてしまいました
何かを説明しようとして、自分の中ではうまく説明できたつもりでも
相手には全然伝わってなかった!
こんな体験をした人は多いと思います。
ではなぜ池上さんの話は分かりやすいのか?
それは常に見ている人、すなわち相手の立場に立って考えて話を構成しているからです。
■経験が生んだ コミュニケーション技術
池上さんは様々な番組に出演されています。
その中でもNHKの「週刊こどもニュース」のキャスターは特に大変だったようです。
なぜならば…
子供たちが最先端の話題や理論をわかるように解説しなければならないからです。
すなわち専門用語をそのまま使うということができないのです!
そのためあらゆる分野を専門書を読んだり専門家から話を聞いて理解を深め
分かりやすい例えを使って自分なりの言葉で話すようにしたのです!
先ほどの自分の例で足りなかったのは相手はサッカーを見たことないから
自分が普段使っているサッカー用語は分からないんじゃないかな?
だから何か別の表現をして伝えないと!という
相手の立場になって考えることが足りてなかったといえるでしょう!
(表現者としてあるまじきことですね…反省…)
さて池上さんが解説してきたそのあらゆる分野の内には、
科学が当然あり、
科学への理解を深めていく中で気づいたことや今知っていてほしい知識をまとめたのが
「はじめてのサイエンス」なのです。
■こどもでもわかる説明から生まれたわかりやすい科学の本
先ほど述べた通り、
子供たちにもわかるように説明をしてきた中でできた本なので
物凄く分かり易く解説してくれています。
全230ページあるのですがほんとにさらっと読めました。
そのうえ科学が理解でき、自分がすごく頭が良くなった感じがするのです!
自分は文系人間であると自負しているにもかかわらずです。
なので科学という分野に苦手意識を持っている方にもお勧めできる本です!
皆さんにも是非この知識欲が満たされた感を味わってほしいです!
評価(☆5点満点)
文章力・・・☆☆☆☆☆
分かり易さ・・・☆☆☆☆☆
内容・・・☆☆☆☆☆
総合評価・・・☆☆☆☆☆
読了所要時間・・・2時間
最後まで読んでいただきありがとうございました!
皆様の読書欲を刺激できたら幸いです。
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